拠点運営委員長挨拶

現象数理学研究拠点運営委員長 杉原 厚吉

 本拠点は、明治大学グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」の活動を継承し、さらに発展させることを目的として、明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)のもとに2013年6月に発足した。

 このグローバルCOEプログラムは、MIMSが活動母体となって、2008年から推進してきたが、その5年間の活動期間は2013年3月で終了した。その目的は現象数理学という新しい分野を推進するための国際的レベルの教育・研究拠点を作ることであった。教育に関しては、2011年に大学院先端数理科学研究科現象数理学専攻を開設し、それを支える組織として、さらに2013年には総合数理学部現象数理学科を開設した。もう一方の研究に関する活動を受け持つ組織が、この現象数理学研究拠点である。これらの教育組織と研究組織が両輪となって、グローバルCOEプログラムの目標であった拠点作りが完成したわけである。

 現象数理学とは、自然界、生命、知能、人間社会を含む広い範囲の身の周りの現象に対して、数理モデリングを通してその仕組みを理解し、それを人類の幸福のために役立てる学問である。具体的には、自己組織化、数理生物学、非線形解析、折紙工学、数理錯覚学の五つの常設セミナー活動を中心としてスタートしている。そして、この活動範囲は、これからさらに広げていく予定である。グローバルCOEプログラムで蓄積した成果を守るという消極的な考え方ではなくて、それを壊す危険も恐れず新しく前へ進むという精神で、活動を続けていきたい。

 皆様のご支援・ご協力を切にお願いする次第である。